当山縁起

 妙光山本遠寺は、約1200年前の延暦年中、桓武天皇の勅命によって伝教大師最澄が熱田神宮境内において100日間法華経を読誦して、天下泰平、五穀豊穣を祈願されたことに始まります。その際、阿福長者なる者が寄進した一堂に、伝教大師自ら謹刻された立像釈尊像を安置され、本遠寺の前身となる法華堂と称されました。
 建長5年(1253年)の春、日蓮聖人32歳。京都遊学の帰途、伊勢神宮にて立教改宗の祈願をされたのち、熱田神宮にも参拝され、法華堂にて法華経を読誦されました。この因縁によって、日蓮聖人御参籠に遅れること70年余り、孫弟子にあたる九老僧の日澄上人が熱田神宮に参拝された折、宮司に請うて法華堂に入り、近国の布教に努められました。その信者の中の竹田孫右エ門の寄進によって、現在地に法華堂が移され、妙光山本遠寺が創建されました。
 以来およそ700年、堂塔伽藍が整備され、本遠寺は当国有数の名刹となりました。旧法華堂、旧山門は国の重要文化財となり、旧書院は清州城の書院を移築したものでありました。 しかしながら戦禍によってすべてが焼失されるも、檀信徒の護持丹精によって、昭和39年(1964年)に法華堂を、昭和55年(1980年)には新本堂を建立。平成8年(1996年)には新書院も完成し、現在に至ります

諸堂紹介



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日蓮宗 本遠寺
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